こんにちは。岡田えりこです。
ブログにご訪問いただきありがとうございます。

ついつい相手に文句を言ってしまうことってありますよね。
私はとても<文句言い>だったんですよね。
特にパートナーに。

「ねぇ、聞いてるの?!」
「もう!いつもなんだから。」

「ねぇ、この荷物持ってくれないかな。」
「前は言わなくてもしてくれたのに。」


「晩ご飯いらないなら連絡してよ!」
イライラする気分がスッキリするでもないのに、
言わずにはいられない。
どうしてイライラしてしまうのでしょう?
そもそも、どうして文句を言いたくなってしまうんでしょうか?
どうしてだと思いますか?
それは、私たちが子供だった頃の体験からきているのです。
当然ですが、子供のころは大人に育ててもらいます。
赤ちゃんのときは泣くだけで大人からミルクを飲ませてもらい、
オムツを替えてもらいました。
子供にとって大人は何でもできる完璧な人だったのです。
さて、
自分が大人になってみて、どうでしょう。
想像したとおりの完璧な人になれたでしょうか?

「あ、焦がしちゃった。」と料理を失敗する事だってあるし、
「しまった。」と会議に遅れることもあります。
私なんか、郵便物をなかなかポストに投函できずにずっとカバンの
中にあるってことがよくあります。忘れちゃうんですよね。

このように、じつは大人も完璧なわけではありません。
何でもできるわけじゃないし、悩みも問題もたくさんあります。
では、
子どもの頃にはどうして大人のことをあんなに
完璧だと思ったんでしょう?

それは、
子供のころはとても未熟でできないことだらけだったからなんです。
そんな私たちをちゃんと愛したり面倒みたりするためには、完璧
な人じゃないとできないだろうと考えたんです。
完璧じゃない人だったら、何にもできない子どもの私を充分に愛せ
るわけがないと思ったんです。
例えば、
私たちはタクシーの運転手さんはその界隈の道を熟知していて
完璧だと思っています。
だから、「東京駅まで。」って言ったら、一番早く着く道を
選んで連れてってくれます。
「よくわかんないんですよね。」って言う運転手さんの
タクシーには乗りたくないですよね。
だから、
面倒をみてもらうからには、完璧でしっかりした人じゃないと、
ちゃんと面倒みてもらえないんじゃないかな、と考えたんです。
そして、
この考え方はしばしばパートナーシップにそのまま当てはめられる
ことになります。
すると、
『完璧な人じゃないと、何もできない私を充分に愛せるわけがない』
と思うので、完璧さをパートナーに求めることになります。
そうすると、
パートナーが完璧でないところを見つけると、
文句を言いたくなってしまいます。
「そんなことじゃ、私を充分に愛せないからダメ!!!」
「そんなことじゃ、充分に私の面倒を見れないからダメ!!!」
ってことなんです。

一方で、
大人の私たちから見て、赤ちゃんやペットって完ぺきではない
存在なのですが、その不完全さが問題かというと、
そうでははないですよね。

どういうことかというと、
私の家にもネコが2匹いますが、エサは喰い散らかすし、
トイレの砂も自分では替えられません。
私が毎日エサをあげて、猫トイレをそうじします。
正直、面倒くさいと感じるときがないとは言いませんが、
「自分でトイレ掃除しなさいよ!!!」とか
「そこの袋にエサ入ってるからたまには自分で開けて食べてよ!」
って文句を言ったりはしません。
それは、
私たちは赤ちゃんやペットに愛してもらおう、
世話してもらおう、とは思っていないからです。
私たちにとって彼らは愛してあげる(世話をする)存在であって、
愛してもらう(世話してもらう)対象ではないからなんですね。
でも、わたし達は
パートナーの不完全さには文句を言ってしまう、
ということは、
「あなたが不完全じゃ、不完全な私を充分に愛せないからダメ!!!」
ということになります。

だから、文句を言ってしまう本当の理由は、
『私は何もできないし不完全だ』と思っていることにあります。
『私は不完全だ』ということは
『パートナーに愛してもらわなけらばならないほど、自分には欠けているものがある
と思っているんですね。
人はその欠けた部分を『分かってもらってない』とか
『かまってもらってない』などと寂しさとして感じます。

そして、
それを自分ではどうすることもできないと思っているので、
誰かに埋めてほしいと考えています。
だから、
パートナーの不完全さに文句を言ってしまうんです。
「あなたが不完全じゃ、不完全な私を充分に愛せないからダメ!!!」
これが文句の正体なんです。
でも、
そんなときに、文句を言うかわりにできることがあるんですよ。

                        (→後編に続く)


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