こんにちは。岡田えりこです。
いつもお読みいただきありがとうございます。



幸せになるためは意志を使う


幸せになるために、自分が本当に望んでいるものを知っていることはとても大切だと、私は考えています。

ですから、カウンセリングでお話をお聞きする時に、
「どうしたいのでしょうね?」
「どうなりたいのでしょうね?」
とお聞きすることがあります。
「それが……、わからないのです。」
とおっしゃる方も、もちろんおられます。

いいのです。今は分からなくても。
分からないということを知っていれば、
「分かりたい。」「見つけたい。」
と、思うことができるからです。


現状を変えるには、ほんの少しの意志が必要だから、なのです。
「分かりたい。」「見つけたい。」という気持ちは、あなたの意志の表れなのです。
大切なことは、ほんの少しの意志が必要、ということ。

分からなくなるのはなぜ?


例えば、自分がどうなりたいのかをはっきりと伝えることができる人は、
「どうしても構えちゃってうまく話せないんです。だから、もっとパートナーと自然に話せるようになりたいんです。」
「どうしても、職場で焦っちゃって集中できないんです。もっと周りのことを気にせずに行動できるようになりたいんです。」
などとお話しになります。
でも、これはとても少数派です。

私のカウンセリングは、なりたい自分の方向性を一緒に探すことから始めることが多いです。
一緒にこころの中の引き出しを開けてみるようなかんじです。
ちゃんとあるはずだから、一緒に探してみようね、という感じ。
でも、なんで分からなくなっちゃうのか、不思議じゃないですか?
いつから分からなくなっちゃったんでしょうか。

だって、子供の頃には見るもの触るもの全てが珍しくて、いろんなものが欲しかったはずなんです。
幼稚園ではお友達が読んでいる絵本が見たかったり、教室の中のピアノを触りたかったり、いろんなものが素敵に見えていたはずなんですよね。
なのに、いつの間にか欲しいものが分からなくなっちゃうのです。不思議ですよね。
現状が嫌だと言うことは、「これじゃない。」ということは分かっているということですから。

「どうなりたいのか、分からない。」
とおっしゃる方の心の中には『あきらめ』がたくさんあることがとても多いのです。
大人になる過程で少しずつあきらめてきたということのようなのです。

どのようにしてあきらめたのか


子供の頃から欲しいものが全て手に入ってきた人などは、ほとんどいないでしょう。

私が子供の頃に『おもちゃ付きのお菓子』というものが、お菓子コーナーに売っていました。
お菓子はちょっとだけで、ほとんどがおもちゃという商品でした。
私の目にはなんだかとっても魅力的に見えたのです。
いつもいつもお菓子コーナーを通るたびに「いーなー。欲しいなー。」「お母さん買ってくれないかなー。」って思っていました。
「お母さん、これ欲しい。」と言ったら、どうなったと思いますか?
「そんなの、ダメよ!!!返してきなさい!!」って言われてしまいます。
何回チャレンジしても同じこと。泣く泣く元の場所に返しに行きます。

そのうちに私は「お母さん、これ欲しい。」って言わなくなります。
大人になって、心変わりしたのでしょうか?
いいえ!違います。お菓子コーナーに行っても、見ないことにしたんです。
そして、
「あれはお子ちゃまが欲しがるものだから、私はもうお子ちゃまじゃないもの。」
と思うことにしたのです。

だって、見たら欲しくなるじゃないですか。
でも、絶対買ってくれないってことも分かってるんですよ。
だったら、欲しくなると辛いじゃないですか。
悲しい思いしなきゃいけないじゃないですか。
だったら、もう視界に入れない。見なければ、無かったも同じことだから。
お母さんには「あら、最近いい子になったわね。」と思われたことでしょう。

こういうのを、『あきらめ』っていいます。

イソップ童話に『酸っぱいぶどう(狐と葡萄)』というお話があるのをご存知でしょうか。
「お腹をすかせた狐が、美味しそうな葡萄を見つけました。食べようとして懸命に飛び上がりますが、届きません。狐は悔しさと怒りから「どうせこんな葡萄はまずいから、食べない方がいいんだ。」と行って去ってきました。」というお話です。

これは欲しかったものが手に入らないと思った時に、すっごく欲しかったものを「価値のないもの」「自分にふさわしくないもの」「くだらないもの」と思い込むことで、自分を納得させて、心の平安を保とうとするものです。

このようなことを繰り返すうちに、魅力的なもの』は『価値のないもの、くだらないもの』へと置き換えられていっってしまうのです。
そして、『欲しいもの』がない世界を心の中に作り出してしまうのです。

『あきらめ』を超えるために


じつは、『欲しかったもの』を『価値のないもの』にしてしまう理由は、手に入らなかった時の怒りと悔しさ、悲しみという感情にあるのです。
手に入らなかった理由として、自分の能力不足だったり、努力不足、もあるかもしれません。
『欲しかったもの』を『価値がないもの』にしてしまえば、これらの嫌な感情は感じなくて済むのです。

もし、パートナーシップが欲しいけど、なかなか相手に巡り合わない。
うまくいかない原因が『あきらめ』である場合は、欲しいのに手に入らない悲しさ、悔しさ、と向き合ってみなければならないということになります。
多かれ少なかれ、『あきらめ』を超えるためには。無意識に避けてきた感情と、もう一度出会う必要があります。

子供の頃に、泣いておもちゃをあきらめたあの感情をもう一度感じてみる必要があるかもしれません。
それは、もう一度あきらめるためではなくて、『あきらめ』を解除するために。
「あきらめたくはなかった。」という気持ちを思い出すために。
「今度こそ、手に入れよう。」って思えるようになるために。
欲しかったものは『価値のないもの』ではなくて、あなたにとって『価値があるもの』だったことを思い出すために。
もう一度。「欲しいものは、欲しい。」と思うことができるように。

そして、感情と向き合った分だけ、幸せを感じることができるようになります。
でも、感情と向き合うことは簡単なことではありません。
たくさんの悲しみがある場合など、じっくりと取り組むことが必要な時があります。
あなたのハートにもう一度火をつけるために、感情を解放する必要があるのです。



みなさんが、したいことを見つけるヒントになりますように。
みなさんが、自由を感じられるヒントになりますように。

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今日もお読みいただきありがとうございました。
あなたの心が優しさと安らぎに包まれますように。
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のびのびと生きよう!〜人生を変える勇気を育てよう!

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