◎怒っている理由を知る

去年の８月は私の周りでとてもコロナが流行っていました。
５日間の療養期間が明けても、身体はまだ元通りではないらしくて、いつもはあまり怒りを露わにしない人も『イライラ』『ムカムカ』『モヤっと』している人が多かったように思います。

「あれ？Aさんがいつもより語尾がきついな。はぁー、って大きなため息が聞こえる回数が多いような気がするな。」
コロナ休養明けのBさんが「まだまだ体がだるい。コロナってこんなにしんどいんやね。」と言っていました。

当たり前のことなのですが、気持ちや体調に余裕がないと、『怒り』『イライラ』『ムカムカ』『モヤっと』を自分の中に閉じ込めて置けなくなります。
『怒り』『イライラ』『ムカムカ』『モヤっと』を伝える形を変えて相手に伝えるということができなくなっちゃうんですよね。

あぁ、Aさんもまだしんどいんだわ。きっと。
謎が解決したら、Aさんの語尾がきついことも、そんなに気にならなくなりました。

だとしたら、
自分が心身の調子が悪くて余裕がない時は、迷惑かけちゃいそうな人に、「ちょっと体調が悪くて。」などと伝えておくのも、誤解されないための、関係性を悪くしないための方法の一つと言えるかもしれません。

だって、
理由もわからずに相手の『怒り』『イライラ』『ムカムカ』『モヤっと』を感じたら、
「なんだかわからないけど、気にさわることしちゃったんだわ。」と考えて、
距離をおきたくなることもあります。

周りに「私は今日はトゲトゲしちゃうかもだけど、ごめんなさい。」と先に伝えておけるのは、
大人な対応ですし、優しい行動だと思います。
でも、とっても勇気がいる行動でもあるので、簡単なことではないかもしれません。

◎頼りたい人にほど怒りをぶつけたくなる

私たちは一番頼りたい人にほど、怒りを感じてしまうものなのかもしれない
としたら、どうでしょうか？

だって、
『怒り』『イライラ』『ムカムカ』『モヤっと』どれも感じたくはないものばかり。
どれも、私たちを困らせるものばかりですよね。
それを頼りたい人に感じるなんて！

よく思い出してみてください。あるはずですから。

では、『怒り』をぶつけてしまうときは、私たちの心は何を感じているのでしょうか？

「わかってほしい」
「助けてほしい」
「愛してほしい」

この３つが言えないとき、
私たちは『怒り』を感じると言われています。
そして、『怒り』をぶつけてしまうのです。

思い返してみてください。
あなたは何が言えずに『怒り』をぶつけてしまったのでしょうか？
伝えたかったことは、何だったのでしょうか？

＊

お恥ずかしいことですが、私はうちの猫たちに時々キレてしまいます。
「もうっ！うるさいっ！あっちに行ってて！」
って言っちゃうんですよね。

だいたい、急いで出かけなきゃいけないときに「にゃおーん（今日はまだかまってもらってないですけど）。」などと、寄ってきたときに、キレちゃうのですが。『わかってほしい』という代わりに、相手が猫ですし、キレてしまいます。
「今は遊んであげられないのよ。ごめんね。わかってね。」
っていう代わりに、
「もうっ！うるさいっ！あっちに行ってて！」
って、怒鳴っちゃうのです。

あとで、「ごめんね。帰ってきたら遊ぼうね。」と言えば、猫ですから許してくれるのが幸いですが。

◎『怒り』をぶつけるのは、うまく言えないことがあるから

私が猫にだってやっちゃうことを、人にやらないはずがありません。
口に出していうかはさておき、『怒り』をぶつけそうになってしまうとき、と考えてみてくださいね。

では、
「わかってほしい」
「助けてほしい」
「愛してほしい」
ってアナタが言ってしまう人って、どういう関係の人だと思いますか？

心の距離が遠い人、でしょうか？
それとも
心の距離が近くて、心を許している人でしょうか？

いつもアナタを頼ってくる人でしょうか？
それとも、
アナタが頼りにしている人でしょうか？

アナタを頼ってくる人は、アナタよりも立場が下だったり、弱く見えていることが多いですね。
アナタが頼りたいくなる人は、アナタよりも立場が上だったり、強い人に見えていることが多いのではないでしょうか。

身近に感じていて、頼りたい人にほど、『怒り』が湧いてしまう、ということになります。
身近にいて、頼りたい人って『アナタの大切な人』ということになりませんか？

親、親友、パートナー、等

身近な人に怒りを感じると本気で「大嫌い！」って思ってしまうものです。
心理的距離が近いほど、感じる『怒り』は自分で手に負えないくらい大きいものとなります。
『怒り』が大きすぎて、一体どうしてこんなに怒っているのかが、わからなくなることもよく起こります。

本当は嫌いになったのではなくて、上手に伝えられない気持ちがあるということなのです。

「わかってほしい」
「助けてほしい」
「愛してほしい」

この３つが言えないとき、『怒り』をぶつけてしまうのです。

できれば、ぶつける前に一呼吸おきたいものです。
そして、
「何を、わかってほしいんだろう？」
「何を、どう助けて欲しかったんだろう？」
「いつ、どんなときに愛されてないって感じたんだろう？」
自分にそう問いかけることができたら、
本当に伝えたいことを、アナタの大切な人にいつもと違う方法で、伝えることができるかもしれません。

＊

相手が『怒り』をぶつけてくるときも同様です。

「わかってほしい」
「助けてほしい」
「愛してほしい」

この３つが言えないとき、『怒り』をぶつけてしまうのです。

『怒り』で応えてしまう前に、できれば、一呼吸おきたいものです。

そして、この人は、

「何を、わかってほしいんだろう？」
「何を、どう助けて欲しかったんだろう？」
「いつ、どんなときに愛されてないって感じたんだろう？」

そういう目で相手を見ることができたら、
アナタの大切な人にいつもと違う方法で、応えることができるかもしれません。

＊

『怒り』をぶつけちゃうときは、言えないことがあるとき。
自分としっかりと向き合うことで、怒りの理由を知って、
今までと違うコミュニケーションが、できるようになれば、
次のステージへと進むことができるでしょう。

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今日もお読みいただきありがとうございました。
あなたの心が優しさと安らぎに包まれますように。

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のびのびと生きよう！〜人生を変える勇気を育てよう！

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